底層水温と塩分濃度を計測する新しい計測器のご提案です。

漁業者の方は、気象庁が発表する海水温の分布や、気象衛星が受信した水温のデータを元に、効率の良い漁業を目指している方が殆どだと思いますが、それでも目的の魚群には巡り合えないのが現状だと思います。

その理由の一つとして、表層の水温と、水深100mから200mを回遊している魚が生息する水温にはかなりの違いがあるため、気象衛星の情報や、現在の漁船が搭載している温度センサーが表す表層の水温では判断が難しくなる上に、近年の海水温の変化も伴い、前年の実績をもとに漁場を特定するということがしづらくなっているためです。

弊社ではこの問題を解決するために、底層水温と塩分濃度を直接計測する装置海中環境情報自動収集システム「マクリル」を開発しました。

マクリルの特徴

MacLir

この装置に使用されているプロセッサは非常に少ない電力で動作が可能なものです。

その低消費電力のプロセッサを、データを計測する間だけ動作させ、それ以外の時間は眠らせてしまいます。

省電力
低消費電力のプロセッサをデータ計測する間だけ動作、それ以外の時間は眠らせてしまいます。

内臓電池だけで1年近く電池交換ぜずに使用できます。

耐圧
筐体は、水深500mまでの水圧に耐えられるよう設計されております。

自動計測
装置は水中に沈むと自動的に検知して計測を開始します。
水中では、定期的に目を覚まし計測を行い、また眠ります。

無線通信
水中から引き上げられると、無線機を起動させ本船の通信装置に無線でデータを伝送します。

MacLir(マクリル)のしくみ

システム構成図

計測する装置とそのデータを表示するパソコンの間は無線でデータを伝えます。計測する装置は海面から引き上げられると自動的にデータを送信。人手をかけることなくパソコンにデータが表示されます。

電池の消耗を極力抑えた電源コントロール技術で電池交換は年に1度!

長年培った技術で、観測の手間を徹底的に排除しました。

電子海図にデータを表示

日本水路協会が提供する電子海図NewPecのデータを使用
画面表示例(その2)
画面表示例(その3)
画面表示例(その4)